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追憶歌
好きなこと悲しいこと 自分を探して記憶を繋げる少女の話
姿は見えず、声もなく、触れることもできない妖精。
実在があやしい彼らは、
人から信じられなければ死んでしまうという。
妖精たちは、おとぎ話や伝説や古代の壁画、文献で
その存在を窺い知ることこそできるが、
多くの人が自然を偶像化したに過ぎないと思っている。
ごく少数の研究者たちが妖精について
様々な仮説や想像を巡らすも、
彼らも実在を心から信じているわけではない。
世の中がとうの昔に忘れてしまった妖精たちの命と記憶は
1人の少女の、純粋で変わった心で繋げられている。
Story
今どき珍しい、吟遊詩人がやって来た。
この世界には、エネルギーと成り得るもの全てから発生し連鎖する、
目には見えない糸が網のように広がっているという。
妖精はその糸が絡まり纏まり、
網から独立することで生まれるのだと。
妖精にまつわる話は数あれど、
彼女が語るのはどれも聞きなれないものばかり。
そして出生の知れない異邦の詩人は、
妖精たちを信じる一人の少女の物語を聞かせてくれた。
世界に伝わる、おとぎ話
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