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朝の蛾-morning san-
光は花を育て、花は風を生み、風は光を運ぶ。
地上の花面、地下の根底世界とあり、
世界の真ん中は暗く、誰も到達できない。
種から生まれ、死ぬときは枯れて散る蛾と蝶は
儚い存在。
根底世界の生物は、生に貪欲で容赦がなく、
深くに住むものほど言葉も常識も通じない。
花で満たされる世界で暮らす、
”蛾”と”蝶”とその他多様なイキモノの話。
キャラクター
サン(サナモリアス)
お話の主人公。「花の子」と呼ばれる、
特別で神聖な身分の蛾の女性。
その名前は特別の証。
神さまに最も近い立場にありながら、
誰よりも神さまを信じていない、捻くれ者。
神聖な子として育てられ、
成長度合いに応じていろんな
表情を見せる。
いきものたち
光花のすぐ側に、群れで生活。
一生を終えるときに花となって、根を伝って
”神様”のもとへ帰る。
これは蛾にとって大事なことであり、
本能のような強い欲求で起こる。
”神様”のもとへ帰れないことは、
彼らにとっては何よりも望まないこと。
蛾(オヒミルビト)
おはなし
『朝の蛾-ゆうぐれ-』
オトナになり捻くれてしまう前
まだ幼く、純粋だった頃のサンのお話
護衛のグリユドや友達のウラエラ、仲間たちに囲まれ、ある特別な役目を果たす神聖な存在として、大事にされながら育ったサン。
あるとき決して近寄ってはならない、禁じられた根底の世界に踏み入ってしまったサンは、自身の「本当の役目」を知る。
『朝の蛾-まよなか-』
一人になってしまった後のサンのお話
少し成長したサンは、日々神様と仲間への不信感を募らせていた。
そんな中で、友達のウラエラをはじめ、仲間が次々と枯れ散っていく現象が起きる。
サンは自分の立場と世の中への怒りの間でどうするべきか迷う。
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